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心理学・脳科学的視点から見て「若者は自分に自信がない、、?」

クリエイティブ系の専門学校にて、就職活動や起業についてのアドバイスを授業でする中で疑問に思ったことがあります。それは、

「若者は自分に自信がない?」

です。

もちろん、全ての若者が自分に自信が無い訳ではないのですが、

授業の中で

「自身の長所と短所を考えて発表してみて!」と課題を出したところ、

長所があまり出て来ないだけでなく、自己嫌悪を感じているという発言まで出てきました。

正直、私の半分ほどの年齢の彼らは可能性の塊で、羨ましい!と私は思ってしまうのですが、本人たちは全くそうは考えていないようです。

また、このクラスは30人ほどのクラスで日本人は1人だけです。ネパール、ベトナム、カナダ、ベネズエラ、中国、イタリアなど様々な国の学生で構成されています。

私も20歳くらいの時を思い出すと、自信が無かったように思いますが、それは日本人の謙譲の美徳といった文化に起因するのではないかと思っていました。

しかし、どうやらそうではないようです。

世界共通の傾向であるのであれば、脳科学、心理学の分野にこの答えを求めたいと思いました。

どうやら若者の脳は、大人に比べるとまだ8割ほどの完成度らしいのです。具体的には「前頭前皮質」という将来のために計画を立てたり、集中する、自分の行動に抑制をかけたりする機能を担っているこの部分が完成するのは、30歳頃とのことです。

そのため、10代後半〜20代前半の時期の子達は脳がまだ未成熟であるが故に、他者と自分を比べて、不安になる感情が湧いても、その感情を冷静に処理して行動したり、合理的な判断をすることができないのです。

結果、比較した他者より劣っている自分に嫌悪の感情を抱いて、落ち込んだり、逆に、攻撃的になることもあるとのことです。

しかし、この他者と自身を比べて、自己嫌悪に陥るのは、成長のチャンスとも言えるのです。

つまり、「今の自分は嫌だ!」という感情は自己を自身が望んだ姿に成長させるきっかけにもなるのです。

もし、本人がこの立場にいるのなら、今は辛いかもしれませんが、その辛い気持ちを抱いて成長して下さい。必ず、その気持ちから解放されて、成長した自身を誇れる日が来ます。

また、このような若者を応援する教育者、上司、先輩の立場の大人の方達は、必ずその不安を抜け出せる事を伝え、どのように成長していきたいのか一緒に考えてあげるといいかもしれません。

私自身の反省ですが、私が20代、30代の会社員の時には、会社の後輩や部下が不安の中で葛藤していたことなど露ほども考えずに、怒ったり、鼓舞したりしていたように思います。人の成長を真に望むのであれば、色々な視点から可能性を考え、よく本人の話しも聞かなければいけないのだと今は思います。

完全な脳を持つ30代後半の人生の先輩は、冷静かつ合理的な視点を持って、不安の中、成長したいと思っている若者を応援しながら、自己も成長したいものですね!私も精進致します!