自身の感情に敏感に!独立や転職活動には「嫌い」「嫌だ」の感情も大切です。
仕事の上で、クリエイターさんの転職相談や独立の相談を受けているのですが、
僕自身が独立する前は、よく「どんな仕事が好きですか?」という質問をしていました。
心から「相談者の方が転職先で好きな仕事ができたらいいな〜」という気持ちからの質問ではあったのですが、ちょっと的を射ているとは言い難い質問だったと反省しています。
なぜなら、転職や離職理由の上位にあるのは、「もっと好きな事がしたい」という気持ちより、「嫌な事から離れたい」という気持ちが理由のものが多いからです。
かく言う、私も独立した理由は「スキルアップしたい!」という気持ちよりも現状への強烈な不満、「嫌だ!」「我慢できない!」という感情から会社を辞めています。
正直、同僚や上司からすれば、「みんな我慢しているんだから、我慢しろよ!」と言われるような理由だと思います。
しかし、私は本当に嫌だったのです。
毎日、満員電車で、同じ時間に、同じ場所に行く事が。
勢いで独立してしまったので、周りからの反対や批判もありましたし、経済的に初めは大変でしたし、今も決して安心とは言えないのですが、独立してよかったとは思っています。
あと、おそらく独立していなかったら、メンタルヘルスの視点から考えても危うかったのではないかとも思っています。
鬱の初期症状の午前中ずっと眠いなどの症状もありましたし、お酒の量も増えていましたし、お酒の酔い方も今思い出しても恥ずかしい酔い方をしていました。
「嫌だ!」「嫌い!」の感情は、
自身を守る生存本能とのつながりが強いように思います。
カウンセリングでクリエイターさんのお話しをお伺いする時にも、
私は特に感情を表す言葉を重視しています。
その人の現状を象徴しているキーワードだったりすることが多々あるからです。
幼い頃からの教育で、「嫌だ!」「嫌い!」の感情を表に出す事は悪いことだと教えられがちです。
もちろん、幼い頃に、食べ物の好き嫌いばかりしていたら、栄養が摂れなかったりしてしまうので、我慢も必要です。
嫌いだと思っていたけど、接してみたら無二の親友なったなんて学生時代の経験もあったりします。
しかし、社会に出て自身の人生に100%自分が責任を持つ立場になったら、自分の「嫌い」や「嫌だ」の感情に素直になってもいいと思います。
「嫌い」の感情に自身が注目して、その理由を考えてみると、自身が気がついていなかった自分が見えて来たりします。
すぐに「嫌い!」と口に出さなくていいので、「嫌い」「嫌だ」という感情が湧いて来たら、すぐに押し殺すのではなく、
「なんで嫌いなんだろう?」
「なんで嫌なんだろう?」
と考えてみて下さい。
自身との会話は転職や独立を含めた、充実した人生を創るのに必要なプロセスです!そのために、まずは素直な自身の感情を肯定してあげて下さい。