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「部下のモチベーションが上がる課題の設定の仕方」について

今日は企業さんへのカウンセリングの際に相談があった、

「社員さんのモチベーションを上げるための課題の設定の仕方について」

書いてみたいと思います。

 

心理学者のアトキンソンさんに曰く、人間を動かす動機は2つに分類されるそうです。

1つは「成功追求動機」

もう1つは「失敗回避動機」

この2つの力関係でどちらが強いかで課題へ向き合う姿勢が決まります。

 

「上手くいったらヒーローになれる!」「達成したらどんなに気持ちがいいだろう。」などと成功を追求しようとする心の動きと、

「失敗したら恥ずかしい思いをする。」「上手くいかなかったらどうしよう。。」などと失敗を回避しようとする心の動きがあります。

 

つまり、モチベーションの心理メカニズムが正反対なのです。よって、マネージメントをする際にも、相手がどちらのタイプか見極める必要があります。

 

そして、

成功追求型のタイプは、上手くいくかいかないか五分五分の課題に向かっている時にモチベーションが高くなります。反対に、失敗回避型のタイプは、絶対に上手くできると思える課題の時には、失敗の不安を感じないので、モチベーションが高まります。

 

よって、

成功追求型のタイプには、頑張ったらできるかもしれない!と思わせる難しい課題を与え、失敗回避型のタイプには、確実にクリアできると思えるような課題を与え、かつ、サポート体制も整えて、安心させる環境を整える必要があります。

 

マネージャーやリーダーの方は組織のメンバーの成長を望んで、課題の設定をしていると思うので、課題を与える相手がどちらのタイプか正確に判断する必要があると思います。

 

しかし、実際は失敗回避型タイプなのに、前向きな事言わないとマネージャーに怒られると思い、成功追求型を演じようとする場合もあります。また、本人もどちらのタイプか分かっていない場合もあります。

 

なので、本人は自分自身の気持ちを素直に認めて、マネージャーは部下をよく見て、よく話しを聴いて、タイプを判断する必要があります。

 

また、大事なこととして、人は変化するので、本人の意思次第でタイプは変わります。本人がどうなりたいのかという意思が最も大事だと思います。

 

上司と部下、よく話しをして目指す像を共有し伴走していく。それが理想的なマネージメントだと思います。