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心理カウンセラーは聴いて応援するプロ?

クリエイティブ産業カウンセリングというサービス名を掲げて、10年以上やってきたキャリアのコンサルティングに加えて、クリエイターの悩みや日常の愚痴を聞くだけのサービスもしているのですが、思いの外、ニーズもあり、同時に誤解もあると感じました。

「私も人の話しを聞くの好きだからやってみたい!」

と、カウンセラーの仕事に興味を持ってくれる方にもお会いする機会が増えてきて、嬉しいと思います。

しかし、カウンセラーの「聞く」は友達や同僚の話しを聞くのとは異なるものです。この「聞く」の文字もカウンセラーが行う場合「聴く」という字で表します。

「聴く」は正に相談者(以下、クライアント)の話しを聴く技術です。「傾聴」とか「アクティブリスニング」なんて呼び方もされていて、全てのカウンセラーが身に付けておくべき基本的技術です。(基本と言ってもなかなか奥が深く難しいのですが。。)

カウンセラーは、この「聴く」ことで、クライアントを応援します。厳密には「支援」(support)を行います。なので、友人を慰めたり、元気付けたりするのとはちょっと違います。

また、似た言葉の「援助」とも少し異なります。「援助は」は「本人ができないことを代わりにやってあげること」(help,assist)と定義されていて、「支援」(support)は、「本人が自身でできるように必要な支えをすること」と定義されています。

なので、心理カウンセラーは「本人が自身でできるような必要な支えをする」ために「聴く」ことを生業としていると言えると思います。

私自身も、キャリア形成のアドバイスをしていたり、講師の仕事をしているので、つい、クライアントの気持ちに共感して「聴く」を飛び越えて、アドバイスしてしまったり、時には、上から「そんなことではいけないよ!」などと言ってしまいそうになり、反省しています。

心理カウンセラーとは、クライアントの気持ちを「聴いて」、問題を理解し、その問題をクライアント本人が自身で解決できるように「支援」し、寄り添う仕事であり、存在なのだと思います。